骨折後のリハビリで大切なこと:痛みからの回復、そして元通りの生活へ
骨折は、予期せぬ事故や転倒、スポーツ中の怪我など、様々な状況で起こりうる身近な怪我の一つです。骨折すると、ギプスなどで固定したり、場合によっては手術を受けたりして、骨がくっつくのを待つ期間が必要です。しかし、骨がくっついたからといって、それで治療が終わりではありません。怪我をする前と同じように身体を動かせるようになるためには、「リハビリテーション」が非常に大切になります。
もし、あなたが骨折後の身体の動かしにくさ、痛み、不安を感じているなら、私たち整形外科があなたの力になれるかもしれません。あおと整形外科クリニックでは、患者さん一人ひとりの状態に合わせた丁寧なリハビリテーションを通じて、痛みからの回復、そして社会生活やスポーツへの安全な復帰を全力でサポートいたします。
なぜ骨折後のリハビリが大切なのか?
「骨がくっつけばそれで治った」と思われがちですが、骨折後の患部は、長期間の固定や安静によって様々な影響を受けています。
- ▪️関節の硬さ(関節拘縮)
ギプスなどで固定されている間、関節を動かせないため、関節を包む袋や周囲の組織が硬くなり、関節の動きが悪くなります。 - ▪️筋力の低下
使わない筋肉は衰えます。固定期間中に患部だけでなく、全身の筋力も低下することがあります。 - ▪️むくみや血行不良
固定や安静によって血流が悪くなり、むくみが生じたり、回復が遅れたりすることがあります。 - ▪️バランス能力の低下
患部の痛みや動かせない期間が長引くと、身体全体のバランス感覚が鈍ることがあります。 - ▪️再受傷のリスク
筋力やバランス能力が十分に回復しないまま日常生活に戻ると、再び転倒したり、別の場所を痛めたりするリスクが高まります。 - ▪️精神的な不安
痛みが続くことや、元のように動かせないことへの不安、再骨折への恐怖心など、精神的なサポートも必要になることがあります。
これらの問題を解決し、骨折をする前の生活を取り戻すために、そして、より安全で質の高い生活を送るために、計画的なリハビリテーションが不可欠なのです。
▪️骨折後のリハビリテーションのステップ
骨折後のリハビリテーションは、骨が治っていく過程と、患者さんの状態に合わせて段階的に進められます。あおと整形外科クリニックでは、国家資格を持つ理学療法士が、医師の指示のもと、一人ひとりの骨折の部位、重症度、年齢、生活習慣などを考慮したオーダーメイドのリハビリプログラムを作成・実施します。
1. 固定期間中のリハビリ(骨癒合促進と合併症予防)
骨折直後から骨が安定するまでの「固定期間」も、実はリハビリの重要な始まりです。
- ▪️患部以外のリハビリ
ギプスで固定されている間も、固定されていない手足や体幹の運動は積極的に行います。これにより、全身の筋力低下を防ぎ、バランス能力を維持します。 - ▪️むくみの軽減
患部の挙上や、固定されていない指や足首を動かすことで、血行を促進し、むくみを軽減します。 - ▪️等尺性運動
ギプスの中で、筋肉に力を入れる・緩めるを繰り返す等尺性運動を行うことで、固定された部分の筋力低下を最小限に抑えます。
この段階では、骨折部への負担を避けることが最優先であり、無理に動かさないよう細心の注意を払います。
2. 固定除去後のリハビリ(関節可動域・筋力の回復)
骨が十分に安定し、ギプスなどが外れた段階から、本格的なリハビリが始まります。この時期は、固まった関節を柔らかくし、低下した筋力を取り戻すことが主な目標です。
- ▪️関節可動域訓練(ROM訓練)
固まってしまった関節を、理学療法士が手を使ってゆっくりと動かしたり、患者様ご自身で自動的に動かしたりすることで、徐々に関節の動きを回復させていきます。痛みを伴うこともありますが、痛みの程度を見ながら無理なく進めることが重要です。 - ▪️筋力トレーニング
低下した筋力を回復させるために、段階的に筋力トレーニングを行います。最初は軽い負荷から始め、徐々に負荷を増やしていきます。チューブや重りを使った運動、自分の体重を利用した運動など、様々な方法があります。 - ▪️物理療法
温熱療法、電気治療(干渉波治療器など)、超音波治療器、ウォーターベッドなどの物理療法機器を活用し、血行促進、痛みの軽減、組織の柔軟性の向上を図ります。あおと整形外科クリニックでも、これらの機器を充実させ、患者さんの痛みに応じた治療を提供しています。 - ▪️ハイドロリリース(筋膜リリース)
特に、骨折後の長期間の安静によって周囲の筋肉や腱、筋膜が硬くなったり、癒着したりすることがあります。当クリニックでは、超音波エコーガイド下で、硬くなった筋膜や腱の癒着を剥がす「ハイドロリリース」を行うことで、より効果的に関節の動きを改善し、痛みを軽減する場合があります。
3. 日常生活・社会復帰に向けたリハビリ(バランス・機能回復)
関節の動きや筋力が回復してきたら、実際の日常生活動作(ADL: Activities of Daily Living)に必要な動作能力を取り戻すためのリハビリへと移行します。
- ▪️バランス訓練
片足立ち、不安定な場所での歩行練習など、身体のバランス感覚を養う訓練を行います。特に下肢の骨折の場合、転倒予防のために重要です。 - ▪️歩行訓練
装具の調整や、正しい歩行フォームの習得を目指します。階段の上り下り、坂道の歩行など、具体的な場面を想定した練習も行います。 - ▪️協調性・巧緻性訓練
手や指の骨折の場合、細かい作業や、両手を使った動作の練習を行います。 - ▪️生活指導
自宅での自主トレーニングの方法、安全な生活環境の整え方、再骨折予防のための注意点など、日常生活におけるアドバイスを行います。
4. スポーツ・趣味への復帰に向けたリハビリ(高レベルな機能回復と予防)
スポーツや特定の趣味への復帰を希望される方には、さらに専門的なリハビリプログラムを作成します。
- ▪️スポーツ動作に特化した訓練
ランニング、ジャンプ、方向転換など、実際のスポーツ動作に必要な筋力、持久力、俊敏性を高める訓練を行います。 - ▪️フォーム指導
怪我をする前のフォームの問題点を見直し、負担の少ない効率的なフォームの習得を目指します。 - ▪️再発予防
再骨折や他の部位の怪我を防ぐためのトレーニング、コンディショニング方法を指導します。
あおと整形外科クリニックでは、患者様が目標とするレベルまで安全に復帰できるよう、日本整形外科学会専門医と理学療法士が密に連携し、患者様一人ひとりの「もっと動きたい」という気持ちを大切にしながら、きめ細やかなサポートを提供しています。
リハビリを成功させるための大切なポイント
骨折後のリハビリを成功させるためには、患者さんご自身の「頑張り」と、医療者との「協力」が不可欠です。
- ▪️痛みとのつきあい方
リハビリ中に多少の痛みを感じることはありますが、無理は禁物です。痛みが強すぎる場合は、すぐに理学療法士や医師に伝えましょう。痛みを我慢しすぎると、かえって回復を遅らせたり、新たな問題を引き起こしたりする可能性があります。 - ▪️継続すること
リハビリは一朝一夕で効果が出るものではありません。根気強く、継続して取り組むことが大切です。 - ▪️積極的な参加
ただ指示されたメニューをこなすだけでなく、自分の身体の状態を理解し、疑問点があれば積極的に質問しましょう。自宅での自主トレーニングも、回復を早める上で非常に重要です。 - ▪️医師・理学療法士との連携
リハビリの進捗や身体の状態、不安なことなど、定期的に医療スタッフと共有し、相談しましょう。チーム医療で患者様の回復を支えます。
骨折はつらい経験ですが、適切なリハビリテーションを受けることで、多くの患者さんが元の生活、そしてスポーツや趣味を再び楽しめるようになります。不安や疑問があれば、いつでもあおと整形外科クリニックにご相談ください。私たちは、あなたの「治りたい」という気持ちに寄り添い、全力でサポートいたします。
FAQ
Q1:骨折後、いつからリハビリを始められますか?
A:骨折の部位や重症度によりますが、多くの場合、骨折直後からリハビリは始まります。ギプスなどで固定している期間も、患部以外の関節を動かしたり、むくみを防いだりするリハビリを行います。ギプスが外れた後は、骨のつき具合を確認しながら、医師の指示のもと、本格的なリハビリへと移行します。早期に始めるほど、関節が固まるのを防ぎ、回復が早まる傾向にあります。
Q2:リハビリ中に痛みがあっても続けても大丈夫ですか?
A:リハビリ中に多少の痛みや違和感を感じることはありますが、強い痛みや鋭い痛みが続く場合は、無理をせず理学療法士や医師に伝えましょう。骨折した部分に過度な負担がかかっている可能性や、他の問題がある可能性も考えられます。痛みを我慢しすぎると、かえって回復を妨げたり、新たな怪我につながったりすることがあります。
Q3:自宅でできるリハビリはありますか?
A:はい、理学療法士が指導する自主トレーニングは、リハビリの進行に非常に重要です。病院でのリハビリだけでなく、ご自宅でも継続して行うことで、回復を早められます。具体的な内容は骨折の部位や状態によって異なりますが、ストレッチや軽い筋力トレーニングなどが含まれることが多いです。必ず、医師や理学療法士の指示に従って安全に行いましょう。
Q4:リハビリはどのくらいの期間続ける必要がありますか?
A:リハビリの期間は、骨折の部位、重症度、年齢、元の生活習慣、目標(日常生活への復帰か、スポーツ復帰かなど)によって大きく異なります。数週間で基本的な動きが回復する方もいれば、数ヶ月から半年、あるいはそれ以上の期間を要することもあります。焦らず、医師や理学療法士と相談しながら、目標を共有し、段階的に進めていくことが大切です。
Q5:骨折後に足首や膝の関節が硬くなってしまいました。どうしたら良いですか?
A:骨折後の長期の固定や安静によって、関節が硬くなる「関節拘縮(かんせつこうしゅく)」はよく見られる合併症です。このような場合、理学療法士が関節を柔らかくするストレッチやマッサージ、物理療法などを組み合わせた治療を行います。当クリニックでは、超音波エコーガイド下でのハイドロリリースなども検討し、関節周囲の筋肉や筋膜の癒着を剥がすことで、関節の動きの改善を目指します。早めに専門家にご相談ください。
📚 参考文献
- ▪️骨折のリハビリは何をするの?早く治すために大切なことは? | イシコメ
https://ishicome.jp/column/rehabilitation-for-fracture/ - ▪️骨折後のリハビリについて解説 | 山田整形外科
https://yamada-seikeigeka.jp/column/231124/ - ▪️大腿骨頸部骨折後のリハビリテーションの重要性とは? | 医療法人社団日翔会
https://www.nisshokai.jp/column/rehabilitation/femoral-neck-fracture/
🔖 監修者情報
監修:日本整形外科学会専門医 青戸 寿之(あおと整形外科クリニック 院長)
交通事故に遭った時、整形外科と整骨院、どちらに行けばいいの?
交通事故に遭われた際、身体に痛みや違和感があると「どこを受診すればいいんだろう?」と迷ってしまう方は少なくありません。特に、整形外科と整骨院のどちらを選ぶべきか、判断に迷うこともあるでしょう。
結論から申し上げますと、交通事故による怪我の場合、まず最初に整形外科を受診することをおすすめします。 その理由を詳しくご説明します。
交通事故後の身体の痛み、まずは整形外科へ
交通事故では、ご自身では気づかないうちに大きな衝撃を受けていることがあります。事故直後には痛みがなくても、数日経ってから首や腰、手足などに痛みやしびれが出てくるケースも少なくありません。
整形外科は、骨・関節・筋肉・神経など、運動器の専門家です。交通事故による骨折、脱臼、捻挫、打撲、むちうち(頸椎捻挫)などを診断し、適切な治療を行うことができる唯一の医療機関です。
整形外科を受診すべき理由
▪️正確な診断と適切な初期治療
整形外科では、医師が診察を行い、レントゲンやMRI、CTなどの画像検査を用いて、目に見えない骨の損傷や神経の圧迫、靭帯の損傷などを正確に診断できます。これにより、症状の原因を特定し、骨折や脱臼といった見落としてはいけない重篤な怪我がないかを確認できます。 例えば、むちうち一つをとっても、軽度の捻挫から神経症状を伴うものまで様々です。正確な診断が、その後の治療方針を決定する上で最も重要になります。 あおと整形外科クリニックでは、日本整形外科学会専門医である院長が、事故状況や症状を詳しくお伺いし、必要な検査を通じて適切な診断を行います。
▪️診断書の発行
交通事故の治療では、警察への届け出や保険会社への対応において、医師の作成する診断書が非常に重要になります。整形外科では、法的な効力を持つ診断書を作成することができます。診断書は、交通事故が原因で怪我をしたことを公的に証明するものであり、損害賠償請求を行う上で不可欠な書類です。 整骨院では診断書を発行できないため、警察に提出する人身事故の届け出や、保険会社への手続きが滞る可能性があります。
▪️専門的な治療計画
整形外科医は、診断に基づいて、薬物療法(痛み止め、湿布など)、物理療法(温熱療法、電気治療など)、装具療法(コルセット、サポーターなど)、注射療法(痛みや炎症を抑える注射など)といった様々な治療法を組み合わせ、患者様の症状に応じた治療計画を立てます。 あおと整形外科クリニックでは、患者様一人ひとりの症状や回復段階に合わせて、これらの治療法に加え、国家資格を持つ理学療法士による専門的なリハビリテーションも提供しています。
▪️保険会社との連携
整形外科は医療機関であるため、自賠責保険や任意保険といった交通事故保険の取り扱いに慣れており、保険会社との連携もスムーズに行えます。治療費の請求なども適切に対応してもらえます。
整骨院に行くのはどんな時?
では、整骨院は交通事故の怪我には向かないのでしょうか?そうではありません。整骨院は、柔道整復師という国家資格を持つ専門家が、手技による施術(マッサージ、ストレッチなど)や物理療法(電気治療など)を行う施設です。
整骨院は、以下のようなケースで利用を検討すると良いでしょう。
▪️整形外科での診断後、医師の同意がある場合
整形外科で医師による診察と診断を受け、骨折や重篤な神経損傷などがないと確認された上で、医師が「整骨院での施術も有効」と判断し、連携が取れている場合です。 特に、痛みの緩和や筋肉の柔軟性向上、身体のバランス調整など、手技によるアプローチが有効な場合に補完的な役割を果たすことがあります。
▪️より集中的な手技療法を受けたい場合
整形外科での治療と並行して、マッサージなどの手技によるアプローチをより多く取り入れたいと考える場合です。 ただし、この場合も、定期的に整形外科医の診察を受け、症状の経過を医師が把握しておくことが重要です。
当院では接骨院との併用を認めていません。
整骨院を選ぶ際の注意点
▪️診断権がない
整骨院は診断権を持っていません。そのため、初期の段階で整骨院に行くと、見落としてはいけない骨折や神経損傷などがある場合でも、適切な診断を受けられない可能性があります。 「レントゲンを撮ってみないとわからない」といった怪我の判断は、医師にしかできません。
▪️診断書は発行できない
整骨院では、法的な効力を持つ診断書は発行できません。警察への提出や保険請求に支障が出る可能性があります。
▪️治療費の立て替えが発生する可能性
保険会社によっては、医師の同意なく整骨院を受診した場合、治療費の支払いを認めてくれないケースや、一旦全額を立て替える必要があるケースもあります。必ず事前に保険会社に確認しましょう。
交通事故後の治療の流れとあおと整形外科クリニックの役割
交通事故に遭われたら、まずは落ち着いて以下の流れで対応しましょう。
1.警察への連絡と事故状況の確認
加害者・被害者の情報、事故日時、場所などを記録します。
2.病院への受診
身体に異常がなくても、必ず整形外科を受診しましょう。痛みがなくても、後から症状が出ることがあります。
3.診断書の発行依頼
整形外科で医師に診断書を発行してもらい、警察に提出して人身事故の届け出を行いましょう。
4.保険会社への連絡
ご自身の保険会社(および相手の保険会社)に事故と受診状況を連絡します。
あおと整形外科クリニックの対応
交通事故による怪我の患者様に対して、初期の診断から治療、そしてリハビリテーションまでを一貫してサポートしています。
▪️専門医による正確な診断
日本整形外科学会専門医が、詳細な診察と画像検査(レントゲン、必要に応じエコーなど)を通じて、怪我の状態を正確に診断します。
▪️丁寧な治療計画
患者様の症状や生活背景に合わせて、薬物療法、物理療法、注射療法などを組み合わせた最適な治療計画を立案します。
▪️専門的なリハビリテーション
国家資格を持つ理学療法士が、痛みからの回復だけでなく、関節の可動域改善、筋力強化、バランス能力の向上、日常生活動作の再獲得、そして後遺症の予防を目的とした専門的なリハビリテーションを行います。 当クリニックでは、温熱療法、電気治療(干渉波治療器など)、ウォーターベッドなどの物理療法機器もあり、痛みの緩和や血行促進に役立てています。 また、超音波エコーガイド下でのハイドロリリース(筋膜リリース)も、筋肉や筋膜の硬さや癒着が痛みの原因となっている場合に検討し、痛みの早期改善を目指します。
▪️保険会社との連携サポート
当院のスタッフが、保険会社とのやり取りや手続きについて、きめ細やかにサポートいたします。
交通事故による身体の痛みは、適切な時期に適切な治療を行うことが非常に重要です。初期対応を誤ると、後遺症に悩まされたり、保険会社とのトラブルに発展したりする可能性もあります。
もし、あなたが交通事故に遭われ、身体の痛みや不安を感じていらっしゃるなら、まずは信頼できる整形外科であるあおと整形外科クリニックへご相談ください。私たちは、皆様が安心して治療に専念できるよう、全力でサポートいたします。
FAQ
Q1:交通事故に遭ったら、痛みがなくても病院に行った方がいいですか?
A:はい、痛みがなくても必ず整形外科を受診してください。交通事故による怪我は、事故直後には症状が出にくく、数日経ってから痛みやしびれが出現することがよくあります。後から症状が出た場合でも、事故との因果関係を証明するためには、事故直後の受診記録が非常に重要になります。
Q2:整形外科と整骨院を併用することはできますか?
A:はい、医師の指示や同意があれば併用することは可能です。まずは整形外科で正確な診断を受け、治療計画を立ててもらうことが前提です。その上で、医師が整骨院での手技療法などが有効と判断した場合、連携しながら治療を進めることができます。必ず事前に保険会社に確認し、医師にも相談するようにしましょう。
当院では接骨院の併用は認めていません。
Q3:むちうちの治療は整形外科と整骨院のどちらが良いですか?
A:むちうち(頸椎捻挫)の場合でも、まず最初に整形外科を受診してください。むちうちの中には、神経症状を伴うものや、画像診断が必要なケースもあります。整形外科で診断を受け、骨や神経に異常がないことを確認した上で、医師の指示に従い、整形外科での治療やリハビリを進めるのが基本です。手技による治療を希望する場合は、医師と相談の上、整骨院の併用を検討しましょう。
Q4:交通事故の治療費は誰が払うのですか?
A:交通事故による怪我の治療費は、通常、相手方の自賠責保険や任意保険から支払われることになります。まずはご自身の保険会社に連絡し、その後の手続きについて指示を仰ぎましょう。整形外科であれば、保険会社とのやり取りに慣れており、窓口での治療費支払いが不要となる「立て替え払いなし」の対応をしてくれることが多いです。
Q5:治療が長引いた場合、後遺症の診断も整形外科でできますか?
A:はい、交通事故による怪我の治療が長引き、症状が固定(これ以上改善が見込めない状態)したと判断された場合、整形外科医が「後遺障害診断書」を作成することができます。この診断書は、後遺症の認定や損害賠償請求を行う上で非常に重要な書類です。整骨院では後遺障害診断書を作成することはできません。
📚 参考文献
▪️交通事故後の治療はどこへ行けばいい?整形外科と整骨院の違いについて解説 | むさし整形外科リウマチ科
https://musashi-seikeigeka.com/traffic-accident/
▪️交通事故後、病院と整骨院どっちに行けばいいの? | 川越総合法律事務所
https://kawagoe-law.jp/accident/hospital-bone-setting-room/
▪️交通事故にあったら整骨院ではなく病院を受診するべき理由|メディカルクリニック
https://medical.fujita-gr.com/column/20211105/
🔖 監修者情報
監修:日本整形外科学会専門医 青戸 寿之(あおと整形外科クリニック 院長)
脊柱管狭窄症の特徴と対策 〜「歩くと足がしびれる」は、背骨からのサインかもしれません〜
はじめに:「歩くと足がしびれる」その症状、見過ごしていませんか?
「しばらく歩くと、足がしびれて休みたくなる」
「立っていると腰や太ももが重だるい」
「前かがみになると楽になる」
このような症状がある方は、脊柱管狭窄症(せきちゅうかんきょうさくしょう)の可能性があります。
脊柱管狭窄症は、背骨の中にある神経の通り道(脊柱管)が狭くなり、神経が圧迫されることで起こる病気です。
特に中高年の方に多く、加齢による背骨の変化が主な原因とされています。
この記事では、脊柱管狭窄症の特徴・診断・整形外科での治療と予防について、あおと整形外科クリニックでの対応も交えて、わかりやすく解説します。
脊柱管狭窄症とは?
神経の通り道が狭くなって起きる“しびれと痛み”
背骨の中には「脊柱管」と呼ばれる神経のトンネルがあります。
このトンネルが、骨や靭帯の変形、椎間板の膨らみなどにより狭くなることで、神経が圧迫されて痛みやしびれが起こります。
よく見られる症状
- ・ 腰やお尻の痛み・重だるさ
- ・ 太もも・ふくらはぎのしびれ
- ・ 長距離を歩けない(間欠性跛行)
- ・ 前かがみで楽になる
- ・ 足の感覚が鈍くなる・力が入りにくい
座って休むと症状が軽くなり、歩くと再びしびれる、というパターンが特徴的です。
主な原因とリスク要因
▪️加齢による変化
50代以降の方に多く、加齢に伴う以下の変化が影響します。
-
▪️椎間板の膨らみ
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▪️黄色靭帯の肥厚
- ▪️骨の変形(骨棘形成)
▪️背骨への負担
- 長年の重労働や無理な姿勢
-
▪️背骨の疾患歴(椎間板ヘルニア、側弯症など)
検査と診断方法
▪️問診・視診
- ・ 症状の出る動作や範囲を丁寧に確認
- ・ 神経の反応や筋力のチェック
▪️画像検査
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▪️レントゲン検査
- 骨の変形や配列の確認
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▪️MRI検査
- 脊柱管の狭窄状態・神経の圧迫部位を可視化
あおと整形外科クリニックでは、必要に応じて連携先でのMRI検査も案内しています。
整形外科での治療方法
▪️保存療法(手術をしない治療)
▪️薬物療法
・ 消炎鎮痛薬(NSAIDs)
・ 神経障害性疼痛治療薬
・ 血流改善薬(プロスタグランジン製剤など)
▪️リハビリ・物理療法
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▪️運動療法
- ・ 体幹・下肢筋力トレーニング
- ・ ストレッチ・姿勢指導
▶︎ あおと整形外科クリニックでは、理学療法士による個別リハビリを通じて、症状緩和と再発防止をサポートしています。
▪️手術療法
以下のような症状が進行した場合は、手術の適応となることがあります。
- ・歩行距離が極端に短い
- ・排尿障害や強い筋力低下
- ・保存療法で改善が見られない
当院では、必要に応じて専門病院への紹介・連携も行っています。
再発予防・日常生活でできる対策
▪️正しい姿勢を意識
- ・ 猫背にならないよう、背筋を伸ばす
- ・ 長時間の立ち仕事・座りっぱなしを避ける
適度な運動習慣
- ・ ウォーキングや水中運動など、負担の少ない有酸素運動
- ・ 無理のない範囲で、体幹筋力を維持・強化
▪️体重管理と栄養
- ・ 腰への負担を減らすための適正体重の維持
- ・ ビタミンB群やたんぱく質を意識した食事
放置するとどうなる?
脊柱管狭窄症はゆっくりと進行する病気ですが、放置すると…
- ・ 歩行困難や日常動作の制限
- ・ 筋力の低下による転倒リスク
- ・ 排尿障害・下肢の感覚障害につながる場合も
症状に気づいた時点で、早めの整形外科受診が大切です。
あおと整形外科クリニックでの対応
当院では、以下のような安心の体制で対応しています。
- ・ 丁寧な問診と画像検査による的確な診断
- ・ 薬物療法・リハビリ・ブロック注射などの保存的治療
- ・ 再発防止のための生活指導と継続サポート
「年齢のせいだから仕方ない」と我慢せず、まずはお気軽にご相談ください。
【FAQ】よくある質問
Q1. 脊柱管狭窄症は自然に治りますか?
自然に完全治癒することは少ないため、症状に応じた治療が必要です。
Q2. 歩くとしびれてくるのはなぜ?
歩行時に背筋が伸びて脊柱管が狭くなり神経が圧迫されるためです。
Q3. リハビリで良くなることはありますか?
多くの方が姿勢の見直しや筋力強化で症状の改善を実感しています。
Q4. 手術をしないと治らないのでしょうか?
多くの場合、保存療法で十分な改善が可能です。手術は症状が重い場合の選択肢です。
Q5. 整形外科と整骨院の違いは?
整形外科では医学的な検査と診断に基づく治療を行い、状態に応じて最適な方法を選択できます。
📚 参考文献
- ▪️日本整形外科学会「腰部脊柱管狭窄症」
https://www.joa.or.jp/public/sick/condition/lumbar_spinal_stenosis.html
- ▪️健康長寿ネット「腰部脊柱管狭窄症」
https://www.tyojyu.or.jp/net/byouki/sekityukankyousakushou/about.html
- ▪️MSDマニュアル家庭版「脊柱管狭窄症」
https://www.msdmanuals.com/ja-jp/home/08-%E9%AA%A8-%E9%96%A2%E7%AF%80-%E7%AD%8B%E8%82%89%E3%81%AE%E7%97%85%E6%B0%97/%E8%85%B0%E7%97%9B%E3%81%A8%E9%A6%96%E3%81%AE%E7%97%9B%E3%81%BF/%E8%85%B0%E9%83%A8%E8%84%8A%E6%9F%B1%E7%AE%A1%E7%8B%AD%E7%AA%84%E7%97%87
🔖 監修者情報
監修:日本整形外科学会専門医 青戸 寿之(あおと整形外科クリニック 院長)
変形性膝関節症の症状と治療法 〜つらい膝の痛みと、上手につきあうために〜
はじめに:階段の昇り降りがつらい…それ、変形性膝関節症かもしれません
「朝起きたとき、膝がこわばる」
「階段を降りるときに膝が痛む」
「正座ができなくなった」
そんな症状でお悩みの方は、変形性膝関節症(へんけいせいしつかんせつしょう)の可能性があります。この病気は、中高年を中心に多く見られる膝の軟骨がすり減っていく疾患で、放置すると痛みや変形が進行してしまうこともあります。
この記事では、変形性膝関節症の特徴・原因・治療法について、整形外科での対応を含めてわかりやすく解説します。あおと整形外科クリニックでは、画像検査による正確な診断と段階に応じた治療提案を行っており、症状に合わせたリハビリや生活指導を行っています。
変形性膝関節症とは?
膝の軟骨がすり減ることで起きる“関節の老化”
膝関節は、大腿骨(太ももの骨)と脛骨(すねの骨)の間にある関節で、軟骨がクッションの役割を果たしています。しかし、加齢や使いすぎにより軟骨がすり減ると、骨同士がぶつかるようになり、炎症や変形、痛みを引き起こすのが変形性膝関節症です。
変形性膝関節症の主な症状
- ・ 朝起きたときに膝がこわばる
- ・ 階段の昇り降りが痛い
- ・ 膝を曲げ伸ばしすると音が鳴る(ゴリゴリ)
- ・ 正座やしゃがむ動作がしづらい
- ・ 膝の腫れや熱感
- ・ O脚気味になってきた
進行すると、関節の変形や歩行障害、安静時の痛みなども見られるようになります。
原因とリスク要因
▪️性別によるリスク
特に50歳以降の女性に多く、閉経後のホルモン変化が影響するといわれています。
▪️肥満や運動不足
体重が膝に大きな負担をかけます。運動不足による筋力低下も進行を早める要因です。
▪️過去のケガや膝の使いすぎ
スポーツや転倒などの膝の外傷歴、正座や階段の多い生活習慣もリスクになります。
どんな検査をするの?
あおと整形外科クリニックでは、以下のような検査を通じて診断を行います。
▪️X線検査(レントゲン)
膝の関節間の狭まりや骨の変形、骨棘(こつきょく)の有無などを確認します。
▪️MRI検査(必要に応じて)
関節軟骨や半月板の状態、炎症の有無など、より詳細な情報が得られます。
治療方法:症状の段階に合わせて
▪️保存療法(手術以外の治療) 初期〜中期の方におすすめされる治療です。
1. 薬物療法
- ・ 消炎鎮痛薬(内服・外用)
- ・ ヒアルロン酸の関節注射
2. 理学療法(リハビリ)
- ・ 太ももの筋肉(大腿四頭筋)強化
- ・ ストレッチや歩行訓練
- ・ 電気療法や温熱療法
3. 装具療法
- ・ 膝にかかる負担を軽減するサポーターや足底板
- ・ 電気療法や温熱療法
4. 再生医療
- ・ PRP療法などで関節内の炎症を抑え、軟骨修復を促す治療
※当院では症状に応じて提案しています
あおと整形外科クリニックでは、理学療法士による個別リハビリを通じて、無理なく機能改善を目指します。
▪️手術療法(重度の場合)
- ・ 高位脛骨骨切り術(骨の角度を調整)
- ・ 人工膝関節置換術(人工関節に置き換える)
日常生活に大きな支障がある方や、保存療法で改善が見られない方が対象となります。当院では必要に応じて連携病院への紹介を行っています。
日常生活でできる予防とケア
▪️体重管理
1kgの増加が膝に数倍の負担をかけるといわれています。適正体重の維持が予防の第一歩です。
▪️筋力トレーニング
膝の安定には太ももの筋肉(大腿四頭筋)の強化が効果的。無理のない範囲で継続を。
▪️正しい姿勢と動作習慣
- ・ 和式より洋式の生活スタイルへ
- ・ 長時間の正座を避ける
- ・ 階段は手すりを使用
放置するとどうなる?
変形性膝関節症を放っておくと、以下のようなリスクがあります。
- ・ 関節の変形が進行し、歩行困難に
- ・ 慢性的な痛みや腫れにより生活の質が低下
- ・ 最終的に人工関節手術が必要になることも。早期に対処することで進行を抑え、手術を回避できる可能性もあります。
あおと整形外科クリニックでの対応
当院では、次のような包括的な対応を行っています。
- 的確な診断と段階に応じた治療提案
- 理学療法士と連携したオーダーメイドリハビリ
- 日常生活の動作指導やセルフケアの支援
「歳のせいだから仕方ない」とあきらめる前に、まずは一度ご相談ください。
【FAQ】よくある質問
Q1. ヒアルロン酸注射は毎回必要ですか?
症状によりますが、数回の注射で効果が出る方もいます。医師が状態を見ながら判断します。
Q2. リハビリはどのくらいの頻度で行うのが良いですか?
週1〜2回程度から始める方が多いです。症状や目的に応じて調整します。
Q3. 正座はしてはいけませんか?
症状がある間は避けた方が良いです。改善後も負担の少ない姿勢を心がけましょう。
Q4. 予防のための運動は何がおすすめですか?
ウォーキング、スクワット、階段昇降などが効果的ですが、痛みの出ない範囲で行うことが大切です。
Q5. 手術しないと治らないですか?
多くの方が保存療法とリハビリで改善しています。手術は最終手段です。
📚【参考文献】
- ▪️日本整形外科学会「変形性膝関節症」
https://www.joa.or.jp/public/sick/condition/knee_osteoarthritis.html - ▪️健康長寿ネット「変形性膝関節症」
https://www.tyojyu.or.jp/net/byouki/henkeiseikansetsushou/about.html - ▪️MSDマニュアル家庭版「変形性膝関節症」
https://www.msdmanuals.com/ja-jp/home/08-骨-関節-筋肉の病気/関節の病気/変形性関節症
🔖【監修者情報】
監修:日本整形外科学会専門医 青戸 寿之(あおと整形外科クリニック 院長)
骨粗しょう症の早期発見と予防 〜知らないうちに進行する骨の病気を防ぐために〜
はじめに:転んで骨折、それが「はじまり」かもしれません
「ちょっとした段差で転んで、骨にヒビが…」
「背中が曲がってきた気がする」
こうした変化の裏に潜んでいるのが、**骨粗しょう症(こつそしょうしょう)**です。
骨粗しょう症は、骨の密度(骨密度)が減ってスカスカになり、骨折しやすくなる病気です。高齢の女性に多いイメージがありますが、実は40代から静かに進行しているケースも少なくありません。
この記事では、骨粗しょう症の特徴や早期発見の重要性、あおと整形外科クリニックでの検査・予防の取り組みについて、医師の視点でやさしく解説します。
骨粗しょう症とは?
骨の構造と代謝のバランスが崩れる病気
人の骨は常に「壊す(骨吸収)」と「作る(骨形成)」を繰り返しており、このバランスが保たれることで骨の強さが維持されます。
しかし、加齢やホルモンの変化、生活習慣の乱れなどによりバランスが崩れると、骨がもろくなってしまうのです。
なぜ骨粗しょう症になるのか? 〜主な原因〜
▪️加齢と閉経
特に女性は閉経後、骨を守る役割を果たしていた**女性ホルモン(エストロゲン)**が急激に減少することで、骨密度が大きく下がります。
▪️栄養不足・運動不足
- ・ カルシウムやビタミンDの不足
- ・ 運動不足による骨への刺激不足
▪️喫煙・過度の飲酒・ステロイド薬の長期使用
これらも骨の代謝に悪影響を与える要因です。
骨粗しょう症の症状とリスク
自覚症状が少ない「サイレントディジーズ」
初期の骨粗しょう症にはほとんど自覚症状がありません。
「気づいたときには骨折していた」というケースが多く、背骨の圧迫骨折や大腿骨の骨折などは、寝たきりの原因にもなり得ます。
こんな方は要注意!
- ・ 50歳以上の女性(特に閉経後)
- ・ 両親が骨粗しょう症や骨折歴あり
- ・ 腰や背中が丸くなってきたと感じる
- ・ 身長が以前より縮んだ
- ・ 体重が減ってきた
- ・ 長期にわたりステロイド薬を使用中
骨粗しょう症の検査方法
あおと整形外科クリニックでは、簡単・正確な骨密度検査を行っています。
▪️骨密度検査(DXA法)
骨の中でも腰椎や大腿骨の骨密度を計測。最も信頼性の高い方法とされ、早期発見に有効です。
▪️血液検査
カルシウム、ビタミンD、骨代謝マーカーなどを測定し、骨の状態を総合的に評価します。
治療と予防:整形外科でできること
▪️薬物療法
症状やリスクに応じて、以下のような薬剤を処方することがあります。
-
▪️骨吸収抑制薬(ビスホスホネートなど)
-
▪️骨形成促進薬(副甲状腺ホルモン製剤など)
-
▪️活性型ビタミンD3製剤
あおと整形外科クリニックでは、副作用や体調を見ながら、最適な治療薬を提案しています。
自分でできる予防習慣
▪️食生活のポイント
- ・ 牛乳・ヨーグルト・小魚などのカルシウム
- ・ サケ・キノコ・日光浴などでビタミンD
- ・ 筋肉を支えるたんぱく質も忘れずに
▪️運動のポイント
・ ウォーキング、軽い筋トレ、ストレッチなどの荷重運動
- ・ 転倒しにくい体づくりが、骨折予防につながります
骨粗しょう症を放置するとどうなる?
- ・ 背骨がつぶれる→身長が縮む・腰が曲がる
- ・ 骨折をきっかけに寝たきりに
- ・ 慢性的な痛みや生活動作の制限
高齢者の転倒→骨折→寝たきりという流れは、骨粗しょう症が引き金になることが多くあります。
あおと整形外科クリニックでの取り組み
当院では以下のような体制で、骨粗しょう症の早期発見・予防に取り組んでいます。
- ・ DXA法による正確な骨密度検査
- ・ 医師・リハビリスタッフによる予防指導
- ・ 生活習慣の見直しと定期フォロー
「年齢のせい」と諦める前に、気軽なチェックから始めてみませんか?
【FAQ】よくある質問
Q1. 骨密度検査は痛いですか?
まったく痛みはありません。5〜10分ほどで終わる検査です。
Q2. 骨粗しょう症は男性もなりますか?
女性に多いですが、男性でも高齢になると発症リスクは上がります。
Q3. 骨粗しょう症の薬は一生飲み続けるのですか?
状態により異なります。定期的に効果を評価し、変更や中止の判断を行います。
Q4. サプリメントだけで予防できますか?
食品やサプリで補うことも大切ですが、運動や検査、医師の判断も重要です。
Q5. 健康診断で見つかることもありますか?
骨密度検査が含まれていない限り、健康診断だけでは見逃されやすい病気です。
📚 参考文献
- ▪️日本整形外科学会「骨粗鬆症」
https://www.joa.or.jp/public/sick/condition/osteoporosis.html
- ▪️e-ヘルスネット「骨粗しょう症」
https://kennet.mhlw.go.jp/information/information/dictionary/food/ye-043.html
- ▪️MSDマニュアル家庭版「骨粗しょう症」
https://www.msdmanuals.com/ja-jp/home/08-%E9%AA%A8-%E9%96%A2%E7%AF%80-%E7%AD%8B%E8%82%89%E3%81%AE%E7%97%85%E6%B0%97/%E9%AA%A8%E7%B2%97%E3%81%97%E3%82%87%E3%81%86%E7%97%87/%E9%AA%A8%E7%B2%97%E3%81%97%E3%82%87%E3%81%86%E7%97%87
🔖 監修者情報
監修:日本整形外科学会専門医 青戸 寿之(あおと整形外科クリニック 院長
五十肩(肩関節周囲炎)とは?原因・症状・治療・リハビリまで解説|岐阜市のあおと整形外科
「最近、肩が上がりづらい」「夜になると肩がズキズキと痛む」――そんなお悩みはありませんか?
40〜60代に多く見られる「五十肩(肩関節周囲炎)」は、放っておくと痛みや可動域の制限が長引くことがあります。この記事では、五十肩の原因や症状、治療法、リハビリの内容について、岐阜市のあおと整形外科クリニックがわかりやすく解説します
五十肩(肩関節周囲炎)とは?
五十肩は、正式には「肩関節周囲炎」と呼ばれる疾患で、肩の関節やその周囲の組織(筋肉・靭帯・関節包など)に炎症が起こることで、痛みと可動域の制限が生じる状態です。
「四十肩」とも呼ばれることがありますが、これは年齢層の違いによる俗称で、医学的には同じ病態とされています。
肩が思うように動かせず、腕を上げる、後ろに回す、服を着るといった日常動作に支障が出るのが特徴です。
五十肩の原因と発症の仕組み
五十肩の明確な原因はまだ解明されていませんが、加齢に伴う組織の変性が大きく関係しているとされています。
肩関節は人体の中でもっとも可動域が広い関節であり、常に多くの筋肉や腱が複雑に連携して動いています。40代以降になると、これらの組織が硬くなったり血流が悪くなったりすることで、炎症が起こりやすくなります。
また、日常生活での姿勢や使い方(例:長時間のデスクワーク、片側の肩ばかり使う動作など)も、発症の引き金になることがあります。
五十肩の症状と進行ステージ
五十肩は、以下の3つのステージに分けて経過をたどることが多いです。
① 炎症期(急性期)
- ・ 夜間痛が強く、じっとしていても痛む
- ・ 動かすと鋭い痛みが走るため、可動域が制限される
- ・ 睡眠が妨げられることもある
② 拘縮期(慢性期)
- ・ 炎症は落ち着くが、関節の動きが硬くなる
- ・ 洗髪や背中に手を回す動作が困難になる
- ・ 痛みは軽くなるが、日常動作の不自由さが目立つ
③ 回復期
- ・ 徐々に痛みが和らぎ、可動域が戻ってくる
- ・ リハビリにより、関節の柔軟性と筋力を回復できる
※ただし個人差が大きく、数ヶ月で回復する人もいれば、1年以上かかるケースもあります。
五十肩の診断方法と受診タイミング
五十肩の診断には、問診と診察、X線や超音波検査などの画像診断を用います。他の疾患(腱板断裂、石灰沈着性腱炎、関節リウマチなど)との鑑別が重要です。
以下のような症状がある場合は、早めの受診をおすすめします。
- ・ 肩を動かすと強い痛みがある
- ・ 夜間痛が続き、眠れない
- ・ 洗髪や服の着脱がつらい
- ・ 数週間以上痛みが続いている
あおと整形外科では、丁寧な問診と画像診断に基づき、患者様一人ひとりに合わせた治療プランをご提案します。
五十肩の治療法とリハビリ内容
五十肩の治療は、基本的に保存的治療(手術をしない方法)が中心です。
◆ 薬物療法
- ・ 消炎鎮痛薬(内服・外用)で炎症と痛みを軽減します。
◆ 注射療法
- ・ 痛みが強い場合には、関節内へのステロイド注射が効果的です。
・ 短期間の痛みの緩和に有効で、リハビリの開始をスムーズにします。
◆ リハビリテーション
- ・ 炎症期は安静を保ちつつ、徐々に可動域訓練(ROM訓練)を開始
- ・ 拘縮期以降はストレッチや筋力トレーニングを実施
- 当院では、理学療法士によるマンツーマンの運動療法を提供しています
無理のない範囲で、段階的にリハビリを進めることが、早期回復の鍵です。
日常生活で気をつけたいポイント
- ・ 痛みが強いときは無理に動かさず、肩を冷やしすぎないよう注意
- ・ 洗濯物干しや高所作業など、肩を使いすぎる動作は控えめに
- ・ 痛みが軽減してきたら、適度な体操やストレッチを継続
あおと整形外科では、生活指導や自宅でできる運動メニューもご提案しています。
あおと整形外科での診療とサポート体制
- ・ 岐阜市内でも数少ない、理学療法士が常駐する整形外科として、五十肩への専門的なリハビリが可能
- ・ 画像診断・薬物治療・運動療法まで一貫した対応が可能
- ・ 地域に根差した医療で、患者さまの生活に寄り添ったケアを提供しています
まとめ
五十肩は年齢のせいと我慢してしまいがちですが、早期の診断と適切な治療によって、回復期間を短縮することができます。
「これって五十肩かも?」と感じたら、まずはお気軽にあおと整形外科にご相談ください。
❓【FAQ】
Q1. 五十肩は放っておいても治りますか?
- 自然に治ることもありますが、回復には1年以上かかる場合もあります。痛みが強い・動かしづらいなどの症状が続く場合は、早期の受診と適切なリハビリが重要です。
Q2. 五十肩と他の肩の病気はどう見分けるのですか?
- 医師による問診・身体診察に加え、X線や超音波などの画像診断を行い腱板断裂や石灰沈着性腱炎など他の疾患の有無の確認をおこないます。
Q3. リハビリは痛いと聞きますが、大丈夫ですか?
- 当院では痛みの程度に合わせて無理のないリハビリプランを作成します。
段階的な運動療法で、安全に機能回復を目指します。
Q4. 五十肩は再発することがありますか?
- 再発することはあります。
そのために日常生活での姿勢や運動習慣が重要と考えています。
Q5. 何科を受診すればいいですか?
- 整形外科が適切です。特に理学療法士のいるクリニックでは、診断からリハビリまで一貫して対応できます。
📚【参考文献】
- ▪️日本整形外科学会「肩関節周囲炎(五十肩)」
https://www.joa.or.jp/public/sick/condition/frozen_shoulder.html
- ▪️MSDマニュアル「肩関節周囲炎」
https://www.msdmanuals.com/ja-jp/プロフェッショナル
- ▪️厚生労働省 e-ヘルスネット「五十肩」
https://www.e-healthnet.mhlw.go.jp/information/dictionary/exercise/ys-012.html
🔖【監修者情報】
監修:日本整形外科学会専門医 青戸 寿之(あおと整形外科クリニック 院長)
頚椎症と整形外科での対応
はじめに:肩こりや手のしびれ、もしかして頚椎症かも?
「最近、首や肩が重だるい」「手先にしびれが出てきた」——そんな症状が続いている方、それは単なる疲れや肩こりではなく、**頚椎症(けいついしょう)**という病気のサインかもしれません。
頚椎症は、首の骨(頚椎)が加齢や日常の姿勢などで変形し、神経を圧迫することで、首の痛みや手足のしびれなどを引き起こす疾患です。
この記事では、頚椎症の原因や症状、検査・治療の内容、そして整形外科での適切な対応について、医師がやさしく解説します。
あおと整形外科クリニックでは、丁寧な診察と画像検査による正確な診断、一人ひとりに合ったリハビリや生活指導を通じて、患者さまの不安や痛みに寄り添っています。
頚椎症とは?
頚椎の仕組みと加齢による変化
首の骨である「頚椎」は7つの椎骨から成り立ち、背骨の一部として頭を支え、神経の通り道である脊髄を保護しています。
加齢や長年の姿勢負担により、椎間板の変性や**骨の変形(骨棘)**が起こると、神経の圧迫が生じることがあります。これが「頚椎症」です。
▪️頚椎症の主な症状
症状は大きく2つに分かれます。
1. 頚椎症性神経根症
- ・ 片側の首・肩・腕の痛み
・ 手のしびれ
- ・ 動かしづらさ
2. 頚椎症性脊髄症
- ・ 両手足のしびれ
- ・ 歩行時のふらつき
- ・ ボタンがかけづらい、箸が使いづらい など
神経根症は神経の枝への圧迫、脊髄症は中枢神経である脊髄の圧迫が原因です。特に脊髄症は進行性のため、早期診断・対応が重要です。
原因とリスク因子
- ・ 加齢(40代以降に増加)
- ・ 長時間のデスクワークやスマホ操作
- ・ スポーツや重労働による首の酷使
- ・ 姿勢の悪さ(猫背など)
頚椎症の診断方法
あおと整形外科クリニックでは、以下の流れで診察を行っています。
▪️問診と触診
症状の経過、痛みの部位、しびれの範囲などを詳しく伺い、神経の状態を確認します。
▪️画像検査
- ・ X線検査(レントゲン):骨の変形や椎間の狭まりを確認
- ・ MRI検査:神経や脊髄への圧迫の有無を詳細に把握
症状が軽度でも、画像で明らかに異常がみられることもあります。
治療法と整形外科での対応
▪️保存療法(手術を行わない治療)
-
▪️薬物療法
- 消炎鎮痛薬や筋弛緩薬で痛みを和らげる
-
▪️運動器リハビリ・物理療法
- 首まわりのストレッチや温熱療法
- 筋力強化等による姿勢改善
▪️生活指導
- 正しい姿勢の維持
- 枕の見直しや作業姿勢の改善
あおと整形外科クリニックでは、理学療法士によるマンツーマンの運動療法を通じて、無理のない範囲で症状改善をサポートしています。
手術療法が必要な場合
- ・ 症状が進行し日常生活に支障が出ている
- ・ 保存療法で改善が見られない
- ・ 筋力低下や歩行障害が進んでいる
このような場合は、専門医と連携し手術を含めた高度医療機関への紹介も行っています。
予防とセルフケアのポイント
- ・ 正しい姿勢を意識する(背筋を伸ばす・うつむき時間を減らす)
- ・ 枕の高さ・形を調整する
- ・ 首肩のストレッチを習慣化
- ・ 定期的な運動(ウォーキング・体操)
頚椎症を放置するとどうなる?
頚椎症は自然に軽快することもありますが、脊髄症に進行すると手術が必要になる場合もあります。
初期症状のうちに、整形外科で適切な評価・管理を受けることが、将来的な悪化防止につながります。
あおと整形外科クリニックでの取り組み
当院では、患者さま一人ひとりの状態に合わせた診療を大切にしています。
・ X線検査・MRI検査を用いた的確な診断
・ リハビリスタッフとの連携による機能回復支援
・ 再発予防を意識した日常生活指導
首の痛みやしびれに不安がある方は、お気軽にご相談ください。
【FAQ】よくある質問
Q1. 頚椎症は自然に治りますか?
軽度であれば自然軽快することもありますが、症状が続く場合は早めの受診が望ましいです。
Q2. MRI検査は必ず必要ですか?
神経の圧迫具合を確認するために有用です。必要かどうかは診察時に判断します。
Q3. 手術が必要になるケースはどんなときですか?
筋力低下や歩行困難など、神経症状が進行した場合には手術が検討されます。
Q4. スマホの使いすぎで悪化しますか?
うつむいた姿勢が続くと頚椎に負担がかかり、症状が悪化することがあります。
Q5. どんなリハビリをしますか?
首周辺のストレッチや筋力強化、姿勢改善指導を中心に行います。無理のない範囲で進めます。
📚 参考文献
▪️日本整形外科学会「頚椎症」
https://www.joa.or.jp/public/pdf/joa_012.pdf
🔖 監修者情報
監修:日本整形外科学会専門医 青戸 寿之(あおと整形外科クリニック 院長)
腱板損傷とその治療法とは?|岐阜市で肩の痛みが気になる方へ
腱板断裂とは?
腱板とは、肩の骨(上腕骨)を肩甲骨のくぼみに安定させる4つの筋肉(棘上筋・棘下筋・小円筋・肩甲下筋)と腱の集合体です。これらが協調して働くことで、腕をスムーズに動かすことができます。
腱板断裂とは、この腱の一部またはすべてが切れてしまう状態のことを指します。一度損傷すると自然にくっつくことはなく、症状が進行すると腕を上げられない・力が入らないといった日常生活への影響が大きくなります。
原因と発症のメカニズム
▪️外傷性(急性)
- ・ 転倒して肩を強打した
- ・ 重い荷物を無理に持ち上げた
- ・ スポーツ中に肩を強くひねった
比較的若い世代でも起こり得ます。
▪️変性(加齢性)
- 加齢とともに腱がもろくなり、日常の動作の繰り返しで徐々に切れていくタイプ
- 40代以降に多く、特に60代以上の男性に多発
- 明確なきっかけがなく、「気づいたら腕が上がらない」というケースも
初期の違和感や軽い痛みを放置すると、切れ目が大きくなってしまうことがあります。
症状の特徴と五十肩との違い
| 項目 | 腱板断裂 | 五十肩 |
|---|---|---|
| 発症 | 外傷・加齢など明確な原因あり | 特にきっかけがない |
| 痛み | 動かすとズキンと痛む/力が入らない | 夜間痛が強い/動かすと鈍痛 |
| 可動域 | 腕を上げようとすると“力が入らない” | 痛みで可動域が制限される |
| 回復 | 保存療法や手術が必要になることも | 多くは自然経過+リハビリで回復 |
| 検査 | 超音波/MRIで断裂を確認 | ― |
診断方法と受診の目安
腱板断裂は、問診・視診・動作テスト・画像診断により正確に診断されます。
診察の流れ
- ・ 症状の経緯・日常で困っている動作を確認
- ・ 腕の動き・肩の高さ・左右差などを診る
- ・ 超音波検査またはMRI検査で腱の断裂の有無・範囲を確認
以下のような症状がある方は早めの受診をおすすめします
- ・ 腕を上げようとすると“スッと力が抜ける”感じがする
- ・ 夜間に肩の痛みで目が覚める
- ・ 洋服の着脱や洗髪がつらくなってきた
- ・ 肩を打った後、痛みが続いている
早期診断・早期対応が、腱板断裂では特に重要です。
腱板断裂の治療法(保存療法・手術)
▪️保存療法(手術以外の方法)
- ・ 消炎鎮痛薬・湿布などの薬物療法
- ・ 肩の負担を減らす動作指導・生活指導
- ・ リハビリテーション
痛みが軽度で、日常生活に大きな支障がない場合は保存療法で経過を見ることができます。
▪️手術療法
- 完全断裂、または保存療法で改善が見込めない場合に検討
- 主に関節鏡視下手術(内視鏡)による腱板縫合が行われます
- 術後もリハビリが必須で、数ヶ月かけて機能を回復させていきます
リハビリと日常生活での注意点
腱板断裂の治療において、リハビリテーションは非常に重要です。
当院でのリハビリの流れ
- ・ 急性期は痛みを抑えつつ、動かせる範囲での訓練からスタート
- ・ 拘縮予防のため、可動域訓練(ROM訓練)を行う
- ・ 痛みが落ち着いてきたら筋力強化、姿勢改善、動作指導へ移行
日常生活でのポイント
- ・ 腕を無理に動かさない
- ・ 重い物を持ち上げない
- ・ 長時間の同じ姿勢を避ける
- ・ 痛みがある側の肩を下にして寝ない
あおと整形外科での診療体制
- 正確な画像診断(エコー・MRI紹介)
- 医師・理学療法士によるチーム対応
- 患者さまの生活スタイルに合わせた治療選択
を通じて、腱板断裂の早期回復と再発予防をサポートしています。
まとめ
肩の痛みや違和感は、放っておくと回復までの時間が延びるだけでなく、日常生活に大きな支障をもたらします。
「腕が上がらない」「力が入らない」などの症状がある場合は、五十肩ではなく腱板断裂の可能性も。
早めの診断と適切な治療で、元の生活に近づけるサポートができます。
気になる症状がある方は、ぜひ一度あおと整形外科クリニックへご相談ください。
FAQ(腱板断裂に関するよくある質問)
Q1. 腱板断裂と五十肩の違いは何ですか?
腱板断裂は腱が切れてしまう状態で、「力が入らない・腕が上がらない」といった症状が特徴です。五十肩は関節の炎症が主で、夜間痛や動作制限が主体です。画像診断によって区別できます。
Q2. 自然に治ることはありますか?
軽度の断裂であれば保存療法で症状が改善することもありますが、自然に腱が元通りにくっつくことはありません。放置せずに整形外科での評価が必要です。
Q3. 手術をしないと治らないのでしょうか?
状態によっては手術が必要ない場合も多く、まずは薬やリハビリなどの保存療法を行います。症状や生活への影響を踏まえ、必要に応じて手術を検討します。
Q4. リハビリにはどれくらい通う必要がありますか?
症状や治療方針によりますが、数週間〜数ヶ月の継続が推奨されます。当院では患者様の状態に応じたプログラムを理学療法士が作成します。
Q5. 高齢でも治療やリハビリは受けられますか?
はい、年齢にかかわらず安全に行える方法を選択します。特に高齢の方では筋力低下を防ぐため、早期からの対応が大切です。
📚【参考文献】
- ・ 日本整形外科学会「腱板断裂」
https://www.joa.or.jp/public/sick/condition/rotator_cuff_tear.html
- ・ MSDマニュアル「腱板損傷」
https://www.msdmanuals.com/ja-jp/プロフェッショナル
🔖【監修者情報】
監修:日本整形外科学会専門医 青戸 寿之(あおと整形外科クリニック 院長)









