医院名:あおと整形外科クリニック 住所:〒500-8315 岐阜県岐阜市島田東町41-1
電話番号:058-252-0220

新着情報

2025.06.19

脊柱管狭窄症の特徴と対策 〜「歩くと足がしびれる」は、背骨からのサインかもしれません〜

はじめに:「歩くと足がしびれる」その症状、見過ごしていませんか?

「しばらく歩くと、足がしびれて休みたくなる」
「立っていると腰や太ももが重だるい」
「前かがみになると楽になる」

このような症状がある方は、脊柱管狭窄症(せきちゅうかんきょうさくしょう)の可能性があります。

脊柱管狭窄症は、背骨の中にある神経の通り道(脊柱管)が狭くなり、神経が圧迫されることで起こる病気です。
特に中高年の方に多く、加齢による背骨の変化が主な原因とされています。

この記事では、脊柱管狭窄症の特徴・診断・整形外科での治療と予防について、あおと整形外科クリニックでの対応も交えて、わかりやすく解説します。

脊柱管狭窄症とは?

神経の通り道が狭くなって起きる“しびれと痛み”

背骨の中には「脊柱管」と呼ばれる神経のトンネルがあります。
このトンネルが、骨や靭帯の変形、椎間板の膨らみなどにより狭くなることで、神経が圧迫されて痛みやしびれが起こります。

よく見られる症状

  • ・ 腰やお尻の痛み・重だるさ
  • ・ 太もも・ふくらはぎのしびれ
  • ・ 長距離を歩けない(間欠性跛行)
  • ・ 前かがみで楽になる
  • ・ 足の感覚が鈍くなる・力が入りにくい

座って休むと症状が軽くなり、歩くと再びしびれる、というパターンが特徴的です。

主な原因とリスク要因

▪️加齢による変化

50代以降の方に多く、加齢に伴う以下の変化が影響します。

  • ▪️椎間板の膨らみ

  • ▪️黄色靭帯の肥厚

  • ▪️骨の変形(骨棘形成)

▪️背骨への負担

  • 長年の重労働や無理な姿勢
  • ▪️背骨の疾患歴(椎間板ヘルニア、側弯症など)

検査と診断方法

▪️問診・視診

  • 症状の出る動作や範囲を丁寧に確認
  • 神経の反応や筋力のチェック

▪️画像検査

  • ▪️レントゲン検査

  • 骨の変形や配列の確認
  • ▪️MRI検査

  • 脊柱管の狭窄状態・神経の圧迫部位を可視化

あおと整形外科クリニックでは、必要に応じて連携先でのMRI検査も案内しています。

整形外科での治療方法

▪️保存療法(手術をしない治療)

▪️薬物療法

消炎鎮痛薬(NSAIDs)

神経障害性疼痛治療薬

血流改善薬(プロスタグランジン製剤など)

▪️リハビリ・物理療法

  • ▪️運動療法

  • ・ 体幹・下肢筋力トレーニング
  • ・ ストレッチ・姿勢指導

▶︎ あおと整形外科クリニックでは、理学療法士による個別リハビリを通じて、症状緩和と再発防止をサポートしています。

▪️手術療法

以下のような症状が進行した場合は、手術の適応となることがあります。

  • ・歩行距離が極端に短い
  • ・排尿障害や強い筋力低下
  • ・保存療法で改善が見られない

当院では、必要に応じて専門病院への紹介・連携も行っています。

再発予防・日常生活でできる対策

▪️正しい姿勢を意識

  • 猫背にならないよう、背筋を伸ばす
  • 長時間の立ち仕事・座りっぱなしを避ける

適度な運動習慣

  • ウォーキングや水中運動など、負担の少ない有酸素運動
  • 無理のない範囲で、体幹筋力を維持・強化

▪️体重管理と栄養

  • 腰への負担を減らすための適正体重の維持
  • ・ ビタミンB群やたんぱく質を意識した食事

放置するとどうなる?

脊柱管狭窄症はゆっくりと進行する病気ですが、放置すると…

  • ・ 歩行困難や日常動作の制限
  • ・ 筋力の低下による転倒リスク
  • ・ 排尿障害・下肢の感覚障害につながる場合も

症状に気づいた時点で、早めの整形外科受診が大切です。

あおと整形外科クリニックでの対応

当院では、以下のような安心の体制で対応しています。

  • 丁寧な問診と画像検査による的確な診断
  • 薬物療法・リハビリ・ブロック注射などの保存的治療
  • ・ 再発防止のための生活指導と継続サポート

「年齢のせいだから仕方ない」と我慢せず、まずはお気軽にご相談ください。

【FAQ】よくある質問

Q1. 脊柱管狭窄症は自然に治りますか?

自然に完全治癒することは少ないため、症状に応じた治療が必要です。

Q2. 歩くとしびれてくるのはなぜ?

歩行時に背筋が伸びて脊柱管が狭くなり神経が圧迫されるためです。

Q3. リハビリで良くなることはありますか?

多くの方が姿勢の見直しや筋力強化で症状の改善を実感しています。

Q4. 手術をしないと治らないのでしょうか?

多くの場合、保存療法で十分な改善が可能です。手術は症状が重い場合の選択肢です。

Q5. 整形外科と整骨院の違いは?

整形外科では医学的な検査と診断に基づく治療を行い、状態に応じて最適な方法を選択できます。

📚 参考文献

  1. ▪️日本整形外科学会「腰部脊柱管狭窄症」
    https://www.joa.or.jp/public/sick/condition/lumbar_spinal_stenosis.html
  2. ▪️健康長寿ネット「腰部脊柱管狭窄症」
    https://www.tyojyu.or.jp/net/byouki/sekityukankyousakushou/about.html
  3. ▪️MSDマニュアル家庭版「脊柱管狭窄症」
    https://www.msdmanuals.com/ja-jp/home/08-%E9%AA%A8-%E9%96%A2%E7%AF%80-%E7%AD%8B%E8%82%89%E3%81%AE%E7%97%85%E6%B0%97/%E8%85%B0%E7%97%9B%E3%81%A8%E9%A6%96%E3%81%AE%E7%97%9B%E3%81%BF/%E8%85%B0%E9%83%A8%E8%84%8A%E6%9F%B1%E7%AE%A1%E7%8B%AD%E7%AA%84%E7%97%87

🔖 監修者情報

監修:日本整形外科学会専門医 青戸 寿之(あおと整形外科クリニック 院長)

2025.06.12

骨粗しょう症の早期発見と予防 〜知らないうちに進行する骨の病気を防ぐために〜

はじめに:転んで骨折、それが「はじまり」かもしれません

「ちょっとした段差で転んで、骨にヒビが…」
「背中が曲がってきた気がする」

こうした変化の裏に潜んでいるのが、**骨粗しょう症(こつそしょうしょう)**です。

骨粗しょう症は、骨の密度(骨密度)が減ってスカスカになり、骨折しやすくなる病気です。高齢の女性に多いイメージがありますが、実は40代から静かに進行しているケースも少なくありません。

この記事では、骨粗しょう症の特徴や早期発見の重要性、あおと整形外科クリニックでの検査・予防の取り組みについて、医師の視点でやさしく解説します。

骨粗しょう症とは?

骨の構造と代謝のバランスが崩れる病気

人の骨は常に「壊す(骨吸収)」と「作る(骨形成)」を繰り返しており、このバランスが保たれることで骨の強さが維持されます。
しかし、加齢やホルモンの変化、生活習慣の乱れなどによりバランスが崩れると、骨がもろくなってしまうのです。

なぜ骨粗しょう症になるのか? 〜主な原因〜

▪️加齢と閉経

特に女性は閉経後、骨を守る役割を果たしていた**女性ホルモン(エストロゲン)**が急激に減少することで、骨密度が大きく下がります。

▪️栄養不足・運動不足

  • ・ カルシウムやビタミンDの不足
  • ・ 運動不足による骨への刺激不足

▪️喫煙・過度の飲酒・ステロイド薬の長期使用

これらも骨の代謝に悪影響を与える要因です。

骨粗しょう症の症状とリスク

自覚症状が少ない「サイレントディジーズ」

初期の骨粗しょう症にはほとんど自覚症状がありません。
「気づいたときには骨折していた」というケースが多く、背骨の圧迫骨折大腿骨の骨折などは、寝たきりの原因にもなり得ます。

こんな方は要注意!

  • ・ 50歳以上の女性(特に閉経後)
  • ・ 両親が骨粗しょう症や骨折歴あり
  • ・ 腰や背中が丸くなってきたと感じる
  • ・ 身長が以前より縮んだ
  • ・ 体重が減ってきた
  • ・ 長期にわたりステロイド薬を使用中

骨粗しょう症の検査方法

あおと整形外科クリニックでは、簡単・正確な骨密度検査を行っています。

▪️骨密度検査(DXA法)

骨の中でも腰椎や大腿骨の骨密度を計測。最も信頼性の高い方法とされ、早期発見に有効です。

▪️血液検査

カルシウム、ビタミンD、骨代謝マーカーなどを測定し、骨の状態を総合的に評価します。

治療と予防:整形外科でできること

▪️薬物療法

症状やリスクに応じて、以下のような薬剤を処方することがあります。

  • ▪️骨吸収抑制薬(ビスホスホネートなど)

  • ▪️骨形成促進薬(副甲状腺ホルモン製剤など)

  • ▪️活性型ビタミンD3製剤

あおと整形外科クリニックでは、副作用や体調を見ながら、最適な治療薬を提案しています。

自分でできる予防習慣

▪️食生活のポイント

  • ・ 牛乳・ヨーグルト・小魚などのカルシウム
  • ・ サケ・キノコ・日光浴などでビタミンD
  • ・ 筋肉を支えるたんぱく質も忘れずに

▪️運動のポイント

・ ウォーキング、軽い筋トレ、ストレッチなどの荷重運動

  • ・ 転倒しにくい体づくりが、骨折予防につながります

骨粗しょう症を放置するとどうなる?

  • 背骨がつぶれる→身長が縮む・腰が曲がる
  • 骨折をきっかけに寝たきりに
  • 慢性的な痛みや生活動作の制限

高齢者の転倒→骨折→寝たきりという流れは、骨粗しょう症が引き金になることが多くあります。

あおと整形外科クリニックでの取り組み

当院では以下のような体制で、骨粗しょう症の早期発見・予防に取り組んでいます。

  • DXA法による正確な骨密度検査
  • 医師・リハビリスタッフによる予防指導
  • 生活習慣の見直しと定期フォロー

「年齢のせい」と諦める前に、気軽なチェックから始めてみませんか?

【FAQ】よくある質問

Q1. 骨密度検査は痛いですか?

まったく痛みはありません。5〜10分ほどで終わる検査です。

Q2. 骨粗しょう症は男性もなりますか?

女性に多いですが、男性でも高齢になると発症リスクは上がります。

Q3. 骨粗しょう症の薬は一生飲み続けるのですか?

状態により異なります。定期的に効果を評価し、変更や中止の判断を行います。

Q4. サプリメントだけで予防できますか?

食品やサプリで補うことも大切ですが、運動や検査、医師の判断も重要です。

Q5. 健康診断で見つかることもありますか?

骨密度検査が含まれていない限り、健康診断だけでは見逃されやすい病気です。

📚 参考文献

  1. ▪️日本整形外科学会「骨粗鬆症」
    https://www.joa.or.jp/public/sick/condition/osteoporosis.html
  2. ▪️e-ヘルスネット「骨粗しょう症」
    https://kennet.mhlw.go.jp/information/information/dictionary/food/ye-043.html
  3. ▪️MSDマニュアル家庭版「骨粗しょう症」
    https://www.msdmanuals.com/ja-jp/home/08-%E9%AA%A8-%E9%96%A2%E7%AF%80-%E7%AD%8B%E8%82%89%E3%81%AE%E7%97%85%E6%B0%97/%E9%AA%A8%E7%B2%97%E3%81%97%E3%82%87%E3%81%86%E7%97%87/%E9%AA%A8%E7%B2%97%E3%81%97%E3%82%87%E3%81%86%E7%97%87

🔖 監修者情報

監修:日本整形外科学会専門医 青戸 寿之(あおと整形外科クリニック 院長

2025.06.05

骨粗しょう症の早期発見と予防 〜知らないうちに進行する骨の病気を防ぐために〜

はじめに:転んで骨折、それが「はじまり」かもしれません

「ちょっとした段差で転んで、骨にヒビが…」
「背中が曲がってきた気がする」

こうした変化の裏に潜んでいるのが、**骨粗しょう症(こつそしょうしょう)**です。

骨粗しょう症は、骨の密度(骨密度)が減ってスカスカになり、骨折しやすくなる病気です。高齢の女性に多いイメージがありますが、実は40代から静かに進行しているケースも少なくありません。

この記事では、骨粗しょう症の特徴や早期発見の重要性、あおと整形外科クリニックでの検査・予防の取り組みについて、医師の視点でやさしく解説します。

骨粗しょう症とは?

骨の構造と代謝のバランスが崩れる病気

人の骨は常に「壊す(骨吸収)」と「作る(骨形成)」を繰り返しており、このバランスが保たれることで骨の強さが維持されます。
しかし、加齢やホルモンの変化、生活習慣の乱れなどによりバランスが崩れると、骨がもろくなってしまうのです。

なぜ骨粗しょう症になるのか? 〜主な原因〜

▪️加齢と閉経

特に女性は閉経後、骨を守る役割を果たしていた**女性ホルモン(エストロゲン)**が急激に減少することで、骨密度が大きく下がります。

▪️栄養不足・運動不足

  • ・ カルシウムやビタミンDの不足
  • ・ 運動不足による骨への刺激不足

▪️喫煙・過度の飲酒・ステロイド薬の長期使用

これらも骨の代謝に悪影響を与える要因です。

骨粗しょう症の症状とリスク

▪️自覚症状が少ない「サイレントディジーズ」

初期の骨粗しょう症にはほとんど自覚症状がありません。
「気づいたときには骨折していた」というケースが多く、背骨の圧迫骨折大腿骨の骨折などは、寝たきりの原因にもなり得ます。

こんな方は要注意!

  • ・ 50歳以上の女性(特に閉経後)
  • ・ 両親が骨粗しょう症や骨折歴あり
  • ・ 腰や背中が丸くなってきたと感じる
  • ・ 身長が以前より縮んだ
  • ・ 体重が減ってきた
  • ・ 長期にわたりステロイド薬を使用中

骨粗しょう症の検査方法

あおと整形外科クリニックでは、簡単・正確な骨密度検査を行っています。

▪️骨密度検査(DXA法)

骨の中でも腰椎や大腿骨の骨密度を計測。最も信頼性の高い方法とされ、早期発見に有効です。

▪️血液検査

カルシウム、ビタミンD、骨代謝マーカーなどを測定し、骨の状態を総合的に評価します。

治療と予防:整形外科でできること

▪️薬物療法

症状やリスクに応じて、以下のような薬剤を処方することがあります。

  • ・ 骨吸収抑制薬(ビスホスホネートなど)
  • ・ 骨形成促進薬(副甲状腺ホルモン製剤など)
    ・ 活性型ビタミンD3製剤

あおと整形外科クリニックでは、副作用や体調を見ながら、最適な治療薬を提案しています。

自分でできる予防習慣

▪️食生活のポイント

  • ・ 牛乳・ヨーグルト・小魚などのカルシウム
  • ・ サケ・キノコ・日光浴などでビタミンD
  • ・ 筋肉を支えるたんぱく質も忘れずに

▪️運動のポイント

  • ・ ウォーキング、軽い筋トレ、ストレッチなどの荷重運動
  • ・ 転倒しにくい体づくりが、骨折予防につながります

骨粗しょう症を放置するとどうなる?

  • 背骨がつぶれる→身長が縮む・腰が曲がる
  • 骨折をきっかけに寝たきりに
  • 慢性的な痛みや生活動作の制限

高齢者の転倒→骨折→寝たきりという流れは、骨粗しょう症が引き金になることが多くあります。

あおと整形外科クリニックでの取り組み

当院では以下のような体制で、骨粗しょう症の早期発見・予防に取り組んでいます。

  • DXA法による正確な骨密度検査
  • 医師・リハビリスタッフによる予防指導
  • 生活習慣の見直しと定期フォロー

「年齢のせい」と諦める前に、気軽なチェックから始めてみませんか?

【FAQ】よくある質問

Q1. 骨密度検査は痛いですか?

まったく痛みはありません。5〜10分ほどで終わる検査です。

Q2. 骨粗しょう症は男性もなりますか?

女性に多いですが、男性でも高齢になると発症リスクは上がります。

Q3. 骨粗しょう症の薬は一生飲み続けるのですか?

状態により異なります。定期的に効果を評価し、変更や中止の判断を行います。

Q4. サプリメントだけで予防できますか?

食品やサプリで補うことも大切ですが、運動や検査、医師の判断も重要です。

Q5. 健康診断で見つかることもありますか?

骨密度検査が含まれていない限り、健康診断だけでは見逃されやすい病気です。

📚 参考文献

  1. ▪️日本整形外科学会「骨粗鬆症」
    https://www.joa.or.jp/public/sick/condition/osteoporosis.html
  2. ▪️e-ヘルスネット「骨粗しょう症」
    https://kennet.mhlw.go.jp/information/information/dictionary/food/ye-043.html

▪️MSDマニュアル家庭版「骨粗しょう症」
https://www.msdmanuals.com/ja-jp/home/08-%E9%AA%A8-%E9%96%A2%E7%AF%80-%E7%AD%8B%E8%82%89%E3%81%AE%E7%97%85%E6%B0%97/%E9%AA%A8%E7%B2%97%E3%81%97%E3%82%87%E3%81%86%E7%97%87/%E9%AA%A8%E7%B2%97%E3%81%97%E3%82%87%E3%81%86%E7%97%87

🔖 監修者情報

監修:日本整形外科学会専門医 青戸 寿之(あおと整形外科クリニック 院長)

2025.05.22

頚椎症と整形外科での対応

はじめに:肩こりや手のしびれ、もしかして頚椎症かも?

「最近、首や肩が重だるい」「手先にしびれが出てきた」——そんな症状が続いている方、それは単なる疲れや肩こりではなく、**頚椎症(けいついしょう)**という病気のサインかもしれません。

頚椎症は、首の骨(頚椎)が加齢や日常の姿勢などで変形し、神経を圧迫することで、首の痛みや手足のしびれなどを引き起こす疾患です。

この記事では、頚椎症の原因や症状、検査・治療の内容、そして整形外科での適切な対応について、医師がやさしく解説します。
あおと整形外科クリニックでは、丁寧な診察と画像検査による正確な診断一人ひとりに合ったリハビリや生活指導を通じて、患者さまの不安や痛みに寄り添っています。

頚椎症とは?

頚椎の仕組みと加齢による変化

首の骨である「頚椎」は7つの椎骨から成り立ち、背骨の一部として頭を支え、神経の通り道である脊髄を保護しています。
加齢や長年の姿勢負担により、椎間板の変性や**骨の変形(骨棘)**が起こると、神経の圧迫が生じることがあります。これが「頚椎症」です。

▪️頚椎症の主な症状

症状は大きく2つに分かれます。

1. 頚椎症性神経根症

  • ・ 片側の首・肩・腕の痛み
    ・ 手のしびれ
  • ・ 動かしづらさ

2. 頚椎症性脊髄症

  • ・ 両手足のしびれ
  • ・ 歩行時のふらつき
  • ・ ボタンがかけづらい、箸が使いづらい など

神経根症は神経の枝への圧迫、脊髄症は中枢神経である脊髄の圧迫が原因です。特に脊髄症は進行性のため、早期診断・対応が重要です。

原因とリスク因子

  • ・ 加齢(40代以降に増加)
  • ・ 長時間のデスクワークやスマホ操作
  • ・ スポーツや重労働による首の酷使
  • ・ 姿勢の悪さ(猫背など)

頚椎症の診断方法

あおと整形外科クリニックでは、以下の流れで診察を行っています。

▪️問診と触診

症状の経過、痛みの部位、しびれの範囲などを詳しく伺い、神経の状態を確認します。

▪️画像検査

  • X線検査(レントゲン):骨の変形や椎間の狭まりを確認
  • MRI検査:神経や脊髄への圧迫の有無を詳細に把握

症状が軽度でも、画像で明らかに異常がみられることもあります。

治療法と整形外科での対応

▪️保存療法(手術を行わない治療)

  1. ▪️薬物療法

     - 消炎鎮痛薬や筋弛緩薬で痛みを和らげる

  2. ▪️運動器リハビリ・物理療法

  - 首まわりのストレッチや温熱療法
 - 筋力強化等による姿勢改善

▪️生活指導
 - 正しい姿勢の維持
 - 枕の見直しや作業姿勢の改善

あおと整形外科クリニックでは、理学療法士によるマンツーマンの運動療法を通じて、無理のない範囲で症状改善をサポートしています。

手術療法が必要な場合

  • ・ 症状が進行し日常生活に支障が出ている
  • ・ 保存療法で改善が見られない
  • ・ 筋力低下や歩行障害が進んでいる

このような場合は、専門医と連携し手術を含めた高度医療機関への紹介も行っています。

予防とセルフケアのポイント

  • ・ 正しい姿勢を意識する(背筋を伸ばす・うつむき時間を減らす)
  • ・ 枕の高さ・形を調整する
  • ・ 首肩のストレッチを習慣化
  • ・ 定期的な運動(ウォーキング・体操)

頚椎症を放置するとどうなる?

頚椎症は自然に軽快することもありますが、脊髄症に進行すると手術が必要になる場合もあります。
初期症状のうちに、整形外科で適切な評価・管理を受けることが、将来的な悪化防止につながります。

あおと整形外科クリニックでの取り組み

当院では、患者さま一人ひとりの状態に合わせた診療を大切にしています。
・ X線検査・MRI検査を用いた的確な診断
リハビリスタッフとの連携による機能回復支援
再発予防を意識した日常生活指導

首の痛みやしびれに不安がある方は、お気軽にご相談ください

【FAQ】よくある質問

Q1. 頚椎症は自然に治りますか?

軽度であれば自然軽快することもありますが、症状が続く場合は早めの受診が望ましいです。

Q2. MRI検査は必ず必要ですか?

神経の圧迫具合を確認するために有用です。必要かどうかは診察時に判断します。

Q3. 手術が必要になるケースはどんなときですか?

筋力低下や歩行困難など、神経症状が進行した場合には手術が検討されます。

Q4. スマホの使いすぎで悪化しますか?

うつむいた姿勢が続くと頚椎に負担がかかり、症状が悪化することがあります。

Q5. どんなリハビリをしますか?

首周辺のストレッチや筋力強化、姿勢改善指導を中心に行います。無理のない範囲で進めます。

📚 参考文献
▪️日本整形外科学会「頚椎症」
https://www.joa.or.jp/public/pdf/joa_012.pdf

  1. ▪️MSDマニュアル家庭版「頚椎症」
    https://www.msdmanuals.com/ja-jp/home/09-%E8%84%B3-%E8%84%8A%E9%AB%84-%E6%9C%AB%E6%A2%A2%E7%A5%9E%E7%B5%8C%E3%81%AE%E7%97%85%E6%B0%97/%E8%84%8A%E9%AB%84%E3%81%AE%E7%97%85%E6%B0%97/%E9%A0%B8%E6%A4%8E%E7%97%87

  2. ▪️健康長寿ネット「脊椎症」
    https://www.tyojyu.or.jp/net/byouki/henkeiseisekitsuisho/keitsuisho.html

🔖 監修者情報

監修:日本整形外科学会専門医 青戸 寿之(あおと整形外科クリニック 院長)

2025.04.18

運動器リハビリについて

当院では運動器リハビリテーションにおきまして、
令和7年5月1日より
運動器リハビリテーション(I)
を算定します。

2025.03.14

医療DX推進体制整備加算に関するお知らせ

当クリニックは、医療DXを通じた質の高い診療提供を目指しております。
・オンライン請求を行なっております。
・オンライン資格確認を行う体制を有しております。
・医師が、電子資格確認を利用して取得した診療情報を、診療を行う診察室において、閲覧又は活用できる体制を有しております。
・電子処方箋を発行する体制については電子カルテメーカーの対応待ちです。
・マイナンバーカードの健康保険証利用の使用について、実績を一定程度有しております。
・医療DX推進の体制に関する事項及び質の高い診療を実施するための十分な情報を取得し、及び活用して診療を行うことについて、当該保険医療機関の見やすい場所及びウェブサイト等に掲示いたします。

2022.12.08

年末年始のお休みのお知らせ

年末年始は12/29(木)〜1/3(火)まで休診をいただきます。
1/4(水)から通常通り診察します。
よろしくお願いします。

2022.03.23

4/1〜開錠時間が変更になります。

朝 8:30
昼 15:45 になります。
お名前を書くボードも廃止となります。
※早い時間にご来院頂いても予約の方が優先になります。

2022.03.01

4/1~診察が順番受付制から予約制に変更になります。

それに伴い、当日順番受付システム(アイコール)が3月末で終了になります。
3月中は引き続き、順番受付制になっていますので、順番をお取りください。
4月以降の予約は電話、もしくは直接来院してお取りいただけます。
不明な点がありましたらお電話でお尋ねください。

2021.12.03

年末年始のお休みのお知らせ

12/29〜1/3 休診
12/28、1/4は一日通常通り診療しております。

2020.11.30

年末年始の診察日のお知らせ

12月28日まで診察を行います。
12月29日から1月3日はお休みです。
1月4日から通常の診察を行います。
よろしくお願いします。

2020.03.31

医療クラークさんを募集します‼

電子カルテの記載補助や書類作成補助がメインとなります。
パソコンが使える方‼ よろしくお願いします!

詳しくは募集ページを確認してください。

2020.03.25

新型コロナウイルス(COVID-19)に対する当院の対策のご理解とご協力のお願い

当院では新型コロナウイルス(COVID-19)に対して下記の通りの対策をしております。

①換気・消毒(11時/17時):こちらの時間では約10分ほど診察が中断されますがご理解のほどよろしくお願いいたします。

②来院時の検温:発熱のある方にはご遠慮いただいております。

③スタッフのマスクの着用:飛沫感染予防のためにマスクを着用しての対応となります。

また、ご来院いただく皆さまにご協力いただきたいこととしまして
来院時、入り口にアルコールがおいてございますのでアルコールによる消毒をお願いいたします。

あおと整形外科 院長 青戸寿之

2020.03.13

コンシェルジュさんを募集します!!

コンシェルジュさんを募集します!!
クリニック内の業務を幅広く行っていただくお仕事です。
患者さんが快適に診察や治療を受けていただけるように心配りしていただき、他職種のパイプ役を担うなど、大変重要で、やりがいのあるお仕事です。
詳しくは採用ページをご覧ください。

2019.07.12

ホームページをリニューアルしました。

ホームページをリニューアルしました。