医院名:あおと整形外科クリニック 住所:〒500-8315 岐阜県岐阜市島田東町41-1
電話番号:058-252-0220

コラム

2025.12.01

岐阜駅近くで膝が痛いときは?整形外科で受けられる検査と注射治療

岐阜駅周辺で生活されている方にとって、膝の痛みは通勤、買い物、あるいは岐阜市内の移動そのものに大きな支障をきたします。「立ち上がる時にズキッと痛む」「階段の上り下りがつらい」「歩き出すと膝がこわばる」といった症状は、決して我慢して良いものではありません。

特に「岐阜駅近く」という利便性の高い場所にある整形外科を選ぶことは、膝の痛みの治療において非常に重要です。なぜなら、膝の治療は一度きりではなく、継続的な検査、注射、そしてリハビリテーションが必要となるためです。

この記事では、膝の痛みの主な原因を明確にし、岐阜駅近くの整形外科クリニック、特にあおと整形外科クリニックで受けられる専門的な検査の種類、そして効果的な注射治療について、日本整形外科学会専門医の監修のもと、詳しく解説します。

 

1. 膝の痛みの原因は?自己判断が危険な理由

膝の痛みの多くは、加齢に伴う関節の「消耗」から生じます。しかし、痛みの原因は一つではありません。自己判断で市販の湿布やサポーターだけで済ませようとすると、根本的な原因を見逃し、症状を悪化させる危険性があります。

1-1. 膝の痛みの主な疾患

(1)変形性膝関節症(OA)

最も一般的な原因です。加齢や肥満、O脚などにより膝の軟骨がすり減り、関節の骨が変形していく病気です。初期は立ち上がりや歩き始めに痛みを感じますが、進行すると安静時にも痛むようになり、膝の変形も目立つようになります。

(2)半月板損傷

膝関節内でクッションの役割を果たす半月板が、スポーツや加齢により傷ついたり、断裂したりする疾患です。「膝が急に動かせなくなる(ロッキング)」現象が起こることがあります。

(3)靭帯損傷

スポーツや転倒などの外傷によって、膝関節を安定させる靭帯(特に前十字靭帯や内側側副靭帯)が損傷するものです。膝の不安定感や、腫れを伴います。

1-2. 早期に整形外科を受診すべき理由

これらの疾患は、見た目や症状が似ていても、治療法は全く異なります。特に腱や靭帯、半月板の損傷は、正確な画像診断が不可欠です。整形外科では、専門的な検査を通じて、痛みの原因を特定し、保存療法(注射やリハビリ)で治るのか、手術が必要なのかを正確に判断します。

2. 岐阜駅近くの整形外科で受けられる専門的な検査

膝の治療は、正確な「診断」から始まります。当院のような専門の整形外科クリニックでは、痛みの原因を詳細に特定するため、複数の画像診断を行います。

2-1. 必須となる「X線(レントゲン)検査」

X線検査は、骨の状態を確認するための最も基本的な検査です。

  • ◼︎骨の変形の確認:
    骨棘(こつきょく)と呼ばれる骨のトゲの有無を確認します。
  • ◼︎関節の隙間(関節裂隙)の評価:
    軟骨がどれくらいすり減っているかを間接的に評価します。これにより、変形性膝関節症の進行度(Kellgren-Lawrence分類など)を診断します。

この検査により、治療の「土台」となる骨の状態を把握できます。

2-2. 痛みの原因をピンポイントで捉える「超音波(エコー)検査」

X線検査では見えない、軟骨、靭帯、腱、半月板、滑膜(かつまく)といった軟部組織の状態をリアルタイムで確認できるのがエコー検査の最大の強みです。

  • ◼︎炎症の評価
    関節内に水(関節液)が溜まっていないか(関節水腫)、炎症を起こしている滑膜の厚さなどを確認します。
  • ◼︎腱・靭帯の損傷
    軽度な腱や靭帯の損傷の有無を、膝を動かしながら詳細にチェックします。
  • ◼︎注射治療の精度向上
    エコー画像で患部を確認しながら注射を行う「エコーガイド下注射」は、薬液を正確な場所に届け、治療効果を最大限に高め、合併症のリスクを減らすために不可欠な技術です。

2-3. 必要に応じた精密検査(MRI・CT)

X線やエコーで判断が難しい、重度の半月板損傷や靭帯の完全断裂、骨の内部の状態などを確認するために、提携病院などでMRIやCT検査を行います。

3. 膝の痛みに効果的な「注射治療」の種類と目的

膝の痛みが強い急性期や、リハビリが進まない原因となっている炎症に対して、注射治療は非常に有効なアプローチです。注射治療は単なる痛み止めではなく、痛みを抑えることでリハビリテーションへスムーズに移行し、関節機能を回復させるための重要な手段です。

3-1. 関節の潤滑と保護を目的とした「ヒアルロン酸注射」

目的と効果

ヒアルロン酸は、本来、関節液に含まれ、軟骨の保護や関節の動きを滑らかにする役割を果たしています。変形性膝関節症で軟骨がすり減ると、このヒアルロン酸の働きが弱まります。

  • 関節に直接注入することで、潤滑作用と**緩衝作用(クッション性)**を高めます。
  • 軟骨の破壊を抑え、膝の動きをスムーズにすることで、痛みを軽減します。
  • 治療は基本的に週に1回を5回など、定期的に行います。

3-2. 強い炎症を抑える「ステロイド注射」

目的と効果

膝の炎症が強く、水が溜まっている場合や、激しい痛みで日常生活が困難な急性期に適用されます。

  • 強力な抗炎症作用により、滑膜の炎症や腫れを迅速に抑えます。
  • 注射後すぐに痛みが和らぐことが多いため、患者様のQOLを大きく改善します。
  • ただし、頻繁な使用は軟骨に悪影響を及ぼす可能性があるため、使用頻度は専門医が厳重に管理します。

3-3. 専門クリニックで検討される再生医療(PRP療法など)

一部の専門性の高いクリニックでは、ヒアルロン酸やステロイドの効果が限定的で、手術を避けたい患者様に対して、PRP(多血小板血漿)療法などの再生医療を検討することがあります。

これは患者様自身の血液から抽出した成長因子を利用して、組織の修復を促す治療法で、最新の知見と技術が必要です。

4. なぜ「岐阜駅近く」の整形外科で継続治療が必要か

膝の痛みは、注射や薬で一時的に痛みが取れても、根本原因である筋力低下や関節の不安定性を改善しなければ再発します。そのため、注射と並行して行うリハビリテーションが不可欠です。

4-1. 継続的な通院に「岐阜駅」の利便性が不可欠

膝のリハビリテーションは、最低でも週に1〜2回、数ヶ月間通院する必要があります。

  • ◼︎アクセス
    JR、名鉄、岐阜バスが集中する
    岐阜駅周辺のクリニックであれば、仕事や買い物ついでに立ち寄りやすく、治療の継続性が高まります。
  • ◼︎駐車場の有無

    遠方から車で通院される方のために、駐車場が完備されているかどうかも重要です。

4-2. 注射治療とリハビリテーションの組み合わせ

当院では、注射で痛みをコントロールした後、すぐに理学療法士によるリハビリテーションを開始します。

  • ◼︎筋力強化
    膝を支える大腿四頭筋やハムストリングスなどの筋肉を強化し、膝への負担を減らします。
  • ◼︎姿勢・歩行指導

    患者様の歩き方の癖を分析し、正しい歩行を指導することで、膝関節の偏った摩耗を防ぎます。

岐阜駅近くのあおと整形外科クリニックでは、最新の機器と専門知識を持つ理学療法士が在籍し、患者様の「また歩けるようになりたい」という目標を全力でサポートします。

5. まとめと受診の呼びかけ

膝の痛みは放置すればするほど進行し、最終的には手術が必要になる可能性が高まります。岐阜駅周辺で膝の痛みを感じたら、まずは専門の整形外科で正確な検査を受け、ご自身の膝の状態を把握することが最優先です。

特に注射治療は、痛みを早期に緩和し、次のステップであるリハビリへの架け橋となります。

あおと整形外科クリニックでは、高度なエコー検査とエコーガイド下注射により、患者様一人ひとりに最適な治療を提供しています。岐阜駅からのアクセスも良く、継続的なリハビリにも安心して通院いただけます。

岐阜駅近くで膝の痛みに悩む皆様、痛みを我慢せず、今すぐご相談ください。

6. 膝の痛みに関するよくある質問(FAQ)

Q1. ヒアルロン酸注射はどのくらいの頻度で受ける必要がありますか?

  1. 一般的には、変形性膝関節症の治療初期として、週に1回のペースで合計5回程度注射を行うことが推奨されています。その後は、症状に応じて月に1回程度のペースで継続するかどうかを医師と相談して決定します。

Q2. 膝に水が溜まった場合、毎回抜いた方がいいですか?

  1. 膝に水が溜まる(関節水腫)のは、関節内で炎症が起きているサインです。大量に水が溜まり、痛みが強い場合は、水を抜いて炎症を抑える注射をすることが有効です。しかし、水を抜くだけでは炎症の根本的な解決にはなりません。炎症を抑える薬の注入や、炎症の元となっている原因(軟骨のすり減りなど)に対する治療とリハビリを並行して行うことが重要です。

Q3. 注射治療は痛いですか?

  1. 注射の痛みには個人差がありますが、当院では痛みを最小限に抑えるため、細い針を使用し、またエコーガイド下注射で針先が適正な部位に到達させる技術を用いています。これにより、従来の注射よりも安全で、痛みも少ない治療を目指しています。

7. 参考文献

本記事は、以下の公的な情報源および専門学会の情報を参考に作成しています。

・公益社団法人 日本整形外科学会(JOS)
・日本リハビリテーション医学会
・厚生労働省「標準的な検診・保健指導のあり方に関する検討会報告書」

8. 監修者情報

日本整形外科学会専門医 青戸 寿之(あおと整形外科クリニック 院長)